パパのちんちんおっきい
昨日、お風呂の湯船に浸かっているときに、もうすぐ二歳になる息子が、私の股間をじーっと見つめていたかと思うと唐突に「パパのちんちん、おっきい」と言った。二回言った。
そりゃあおまいさんの茹でホタルイカみたいなちんちんよりはよっぽど大っきいさ、とばかりに笑いながらソープの潜望鏡よろしくぼくちんのサブマリン(もちろん平常時)を水面近くまでふんわり緊急浮上させると、息子はおそるおそる亀頭のあたりをつんつんした。
これまで公衆浴場やエロ動画などでありとあらゆる男のちんちんを見てきたけど、それらと比べても自分のちんちんが特段大きいと思ったことはないし、かといって小さくもないしついでにちゃんと剥けてるしで、まあ、ふつうだと思います。
それはそうと、息子と風呂に入る楽しみもおそらくあと十年くらいなのだろうかと思うと少し寂しい。
息子と寿司屋のカウンターで酒を飲む、を筆頭とした長期的育児のToDoリストに「息子のズルムケを確認する」を付け加えたい。
息子の「パパのちんちん、おっきい!」発言を妻に話したら、彼女は「最近わたしの乳首をいじりながら『これ、ママのちんちん』って言うのよ……」と困ったように笑った。
で、俺の、大っきい?
と喉まで出かかっていたが、そっと飲み込んで、私も笑った。