ZOROPPE

いつもじぶんにごくろうさん

黙って揉んでくれ

たまにマッサージに行きますが、マッサージの醍醐味はなんといっても体をもみもみされながら寝ることです。

なのに今日行ったマッサージの人は寝かせてくれなかった。気持ちよーく寝に入ろうかというときに「それにしても今日は蒸しますね」なんて話しかけてきた。明らかに面倒くさそうな声で「そっすねー」と返すもその後「あー、肩も相当張ってますねー」「やっぱり全体的に右側が張ってますねー」「ややや、ふくらはぎも張ってるじゃないですかー」と張ってる張ってるうるさい。そのたびに私はうつぶせで「んふぅっ……」と適当に相づちを打っておいた。

張ってますねと言って「あら、なんでわかっちゃうの? んもう、このテクニシャン!」と欲求不満のばばあ風情にお礼にちんこ触られたかなんかできっと勘違いしているのだろう。

張ってるかどうかなんてどうでもいい。黙って揉んでくれと思った。

黙って揉んでくれと思いながら、無意識に軽く勃起したから「じゃあ仰向けになってください」と言われる前にちんこ鎮めなきゃと思って「ハミガキじょうずかな?」を心の中で熱唱した。