ZOROPPE

いつもじぶんにごくろうさん

なんとなくアメリカ

以前「バック・トゥ・ザ・フューチャーの無駄なシーンのなさは異常」というスレのまとめを読んでからいつかやりたいと思っていた、シリーズ全作ぶっ通し鑑賞会をこのまえの土日でやりました。



「無駄なシーンがない」というのは、この作品のほとんどのシーンがのちのちの展開に多少なりとも影響を与えるフラグ(伏線)になっている、ということです。まさにシリーズ全体のおおよその結末を知っているからこそできるオトナの楽しみ方。たとえるなら、すぐ目の前で行われるマジックのタネをあら探しする(セロにおける松方弘樹の)ような感覚かもしれません。

で、十数年ぶりに観たのですが、やはりとてもおもしろかったです。とにかく最後の最後まで観客をじらしつづけます。逆にそれは、心の奥にじんわりとなにかを感じさせるヒマすら与えないことにもなるのでしょうが、こむずかしいこと(とか矛盾点)はヌキにして楽しめよ、と思えばすむことです。

CGがいっさい使われていないということで、今の技術と比べてしまえばフィルム合成や特殊メイクの粗さは目立ちますが、それも逆に新鮮というか微笑ましいというかスタッフたちの手作り感が伝わってきて、なんだか子供のころに戻ったようにとてもわくわくしました。これぞ、ザ・娯楽!

本作パート2では2015年の未来へタイムスリップしますが、現実世界でもあと五年後です。映画に出てきた空飛ぶクルマは無理そうですが、ホバーボードくらいはちょっと期待したいですよね。そういえば、今ではあたりまえのように普及しているケータイやパソコンが出てくるシーンがなかったのは、その当時は個人が使うことなどあの精鋭のスタッフでさえも予見できなかったからなのでしょうか。

この映画が作られたのは1985年ですから今からちょうど25年前、私はオナニーを覚えたころでしょうかね。いやあ、それにしても本当にすごいですよね。あの頃は想像すらできなかったですもん、25年後の今もオナニーしてるなんて……。





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その他に最近観た映画です。

『ミート・ザ・ペアレンツ2』はとにかく下ネタのオンパレード。あくまでキャラクターの演出であってそれが本題ではないですが、さしものこの私でも疲れてしまうほどでした。

ミリオンダラー・ベイビー』は五年前の公開当時に、前妻とケンカしてぷいっとあてもなく秋田へ突発ひとり旅をしたときの夜、ホテル併設の映画館で観た思い出があります。旅の途中で私はなぜこんなものを観たのでしょう。きっとこの頃は疲れていたんでしょうね。いつかそのときの旅の模様をアーカイブとして更新できたらいいなあと思っています。

バック・トゥ・ザ・フューチャーといえばアメリカ、アメリカといえばピザ、ということで鑑賞会当日の夜は宅配のピザを頼んだんだけど、オーブンが壊れたとかでなんだかんだ配達が一時間遅れて、別にこっちは怒ったりしたわけでもないのにMサイズをLサイズにしてくれたうえに、チキンナゲットとジュースとコーラとウーロン茶をたっぷりくれて、なんと全部タダにしてくれた。ありがとう! ピザーラ

なんだかこっちが申し訳なくなるくらいの平謝りで届けてくれたんだけど、箱を開けてみたら中身はすっごく冷めてて、しかも頼んだものとまったく違った。そういうのがなんとなくアメリカだなあと思った。

だけどいま調べたらピザーラは日本の企業でした。ごめんアメリカ。