ZOROPPE

いつもじぶんにごくろうさん

鶏肉ポーン

【2008年5月19日の日記より】

先週末に居酒屋で飲んでいたとき、友人がヤキトリを串から箸を使ってはずそうとしていて、勢い余って鶏肉ポーン! 隣のテーブル客の焼きそばにピットイン! こんなのチャップリンか寅さんかドリフでしか見たことねえぞ、てな場面に遭遇したんだけど、その瞬間って、それほど面白くもないんですよね。あ、すんませんすんません! の方が先で。

でも、そのあと何ごともなかったかのように飲んでいるときに、さっきの「鶏肉ポーン!」が、ふとよみがえったりするから大変。腹の底から笑いがじわじわとこみ上げてくる。友人からしてみりゃ赤面ものだったろうし、ここで「鶏肉ポーン!」をむし返すのも悪いと思って必死にこらえる。

するとそのうち「ていうか、そんな場の空気を取り繕ってる俺いったいなによ?」みたいなことまで考えるようになり、なんだよ、やっぱりこいつの「鶏肉ポーン!」のせいじゃねえか、タコぶつポーン! 枝豆ポーン! 店のテレビに映ってる松坂が外角低めにスライダーポーン! 酒のせいもあってかだんだんともう腹がよじれるくらい可笑しくなってきてね。大変でした、ほんと。

ところで、銭湯に毛が生えたような健康ランドみたいなお風呂に最近よく行きます。自宅から車で15分くらいのところにあるんだけど、いちおう天然温泉なんです。

そこで昨日気がついたのが、カブっちゃってる人って案外多いんだなあって。いやなにもじっくり観察していたわけではないんだけど、ぽっこりお腹の同年代の人や、背中の曲がったよぼよぼのおじいちゃんでも、かっちりズルムケてる人はなんだか輝いて見えるんだなあ、って。上野クリニック、だてに儲かってねえんだなあ、って。

そんなことを考えながら露天風呂に浸かっているとき、いろんなひとの亀頭がそのうち砂肝みたいに見えてきてふいに「鶏肉ポーン!」思い出した日にゃあんた、そりゃあもう。