ZOROPPE

いつもじぶんにごくろうさん

お好み焼き屋さんごっこ

日曜の朝、ごはんの時間だというのに息子がおもちゃやテレビに夢中でなかなかテーブルに来ないときは、ファミレス屋さんごっこをする。

テーブルのすみっこを呼び出しボタンに見たててピンポーンと押すふりをして「すいませーん」とやると、息子はすぐさま反応して「はーい、ごちゅーもんはなんですかー?」とやって来る。

「納豆とごはんください」
「はーい、わかりましたー(キッチンの妻のほうへ行って)なっとうとごはん、おねがいしまーす」
と言いながら、自分で冷蔵庫から納豆をとりだしパックを開けて作り始める。
「カラシは多めでお願いします」
「はーい、かしこまりましたー」
となるから、いささか便利だ。

しかし今朝のごはんは新しかった。
「ピンポーン、すいませーん、納豆とごはんください!」
すると息子はテレビの仮面ライダーから目を離さずやってきて、冷蔵庫から納豆をとりだし、パックのまま私の目の前に雑に置いて、またテレビの前に行ってしまった。

「あれ? 納豆作ってくれないんですかー?」
と訊いたら、
「ここは、おこのみやきやさんなんで、じぶんでつくってください」と言われた。