ヨゴレ仕事を引き受けた

とにかくまあ、なんにせよ不景気です。

私はおもに雑誌（紙媒体）のデザイン仕事で食いつないでますが、だいたいは「ああん？　iPadだあ？　ドットの裸でオナニーできるか！　紙じゃねえから疑似顔射したら後始末が面倒だろボケナスが！」と、鼻ほじってぬるま湯に浸かってる編集さんたちの夢を乗せケツに火が付いた泥舟を、営業さんたちが必死にチャリンコこいで引っ張ってるような中小出版社からの仕事がほとんどです。だからオナニーするときはiPadにサランラップまけばいいと思う。

そして最近、下請けのそのまた下請けの下請け（出版社→編集プロダクション→知り合い→俺）みたいな仕事の依頼がきて、当然ギャラもそんなによくないのであまりやりたくなかったけど、お金がないので引き受けることにしました。

で、その原稿が担当者さんからメールで入ってきたのですが、なんと件名に「ヨゴレ仕事」と書いてあったのです。

……そうですか、

回り回って、俺のもとへたどり着いてきた仕事は、ヨゴレですか……。

いくらお金がなくたって、そんな「ヨゴレ」呼ばわりされるような仕事、こっちから願い下げですよ！　悲しいですよ、そんなの！　もうなんつうか、会社で同期だった事務の女の子がAV出たことを知ったときくらいの悲しみですよ！

と、思って添付ファイル開いて見てみたら、テレビ局の女子アナがバラエティ番組でバナナほおばってフェラ顔だのバランスボールに乗せられてパンチラだのとセクハラまがいのことをやらされているキャプチャ画像がいっぱい入っていてどうやらそのページの主旨自体が「女子アナの『ヨゴレ仕事』を紹介するものだ」ということに気づいたのでした。

なんだ、そういうことか。ならやるぜ、ヨゴレ仕事。

ちなみにこういう企画を我々の業界では「お宝系（雑誌）の女子アナページ」などと呼んだりするので、ミクシィでマスコミ関係者だと偽って人妻と出会うときなどに覚えておくと便利です。

とにかくまあ、なんにせよ不景気です。仕事にヨゴレだのキレイだの言ってる余裕もありません。かといって不景気不景気とばかり言っててもしかたないので、心もちだけでもポジティブにいきたいものですよね。

だからよくよく考えたら、会社で同期だった事務の女の子がAV出たことを知ったときも、そういえばそんなに悲しくなかったです。借りて観たし。