脚本賞のことなど
脚本の勉強を始めてから一年半が経ちました。
去年の夏に初めてコンクールに応募した作品が、とりあえず一次審査を通過したことをまずはここで大いに自慢しておきますが、とにかくそのときの正直な気持ちは、原稿がちゃんと届いて間違いなく審査員に読んでもらえて良かった……
そして、ナンバーワンにならなくてもいい……
一万円でもいいからギャラが欲しい……
というものでした。こんな金になるかどうかわからないものをだらだらと書いてる余裕、マジでないですからね。
しかし、後日発表された二次審査で見事に滑り落ちるとやっぱりものすごく悔しいんですよね。おっさんチョー凹むのおっさん。五千円でもいいからちょうだい!
というわけで、その悔しさをバネにその後もいくつかのコンクールへの提出を重ね、おととい、へろへろになりながらようやく四作品目を書き上げたのでした。
これまで嘘ばかりついて生きてきましたが、さしもの私でもこうして短期間に集中して嘘の話をたくさん書いているとちょっと頭ン中がおかしくなります。かっこつけて言うと「主人公になりきってる」とでもいうんでしょうかね。ブログでさえ書くのが面倒になるんですよね、物語に入り込むと……
簡単に言うと、主人公の初恋の女性が人妻ヘルスで働いていた、という物語です。
今回で大きなコンクールにひととおり出し終えて、前々からこれをひとつの区切りにしようかと思っていたこともあり、おとといの夜からちょっとした「燃え尽き症候群」っぽくなりかけていました。まさに線香花火のあの最後のやつが落ちちゃったかんじ。
とはいえ、しばらく放っぽっておいた本業の締め切りも迫っていますし、本格的にこれから先のおまんま食べていくことを考えねばなりません。昨日は炊き込みご飯、今日はこれから筑前煮、とまずは夕飯作りから実生活のリハビリを始めています。
あ、それからみんながお待ちかねの秋田旅行の続きも近いうちに更新します。あと二回あるんです。待ってない? お願い、待ってて。
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最近観た映画。ちなみにこの三つとも、アカデミー脚本賞受賞作です。
どれも一見、女性向けなジャケットですが、まず『トーク・トゥ・ハー』はその物語の設定、『JUNO/ジュノ』はキャラクター描写がとてもいい勉強になりました。
設定だの描写だのもう勉強とかそんなんじゃなくふつうに映画観たい、と思っていたところに『テルマ&ルイーズ』を観て、そういやこんな潔いラストシーンを観たのひさしぶりだなあ、と終わってからもしばらくちょっぴりシビれてました。そういえば坐骨神経痛でしたしね、俺。