あの日のパンティー
早朝、近所の親水公園を散歩していたら、ベンチに脱ぎ捨てられたような薄いピンクのパンティーがあった。
ぱ、パンティー!
なにかこう、ものすごく懐かしい胸の高鳴りを感じたのだ。
よく見てたら、実は薄いピンクのハンカチだったんだけど。
思えば中学生の頃の私は、確実にパンティーで興奮できた。
セックスなんてどうでもよかった。夢のまた夢のような、エロ本の世界にだけ存在している「非現実的な運動」みたいなものだった。そんなものより、とにかくパンティーだった。
同級生女子のパンチラでメシ三杯食えた。
パンティーの響きだけで、強くなれる気がした。
なのに、いまの俺といったらなんだ。パソコンを開けば「素人 人妻 無修整」で検索する日々。あの日のボクちんが見たかったのはそんなものじゃなかったはずだ。
閉ざされたドアの向こうに新しいなにかが待っていて……
ミスチルが歌ってた「新しいなにか」って、パンティーだったんじゃねーかな、って。
これからしばらく、パンティーにこだわって生きてみようかと思う。
for beautiful panties life
今日ばかりは、最後までなにが言いたかったのか自分でもよくわからない。
【2013年8月4日の日記を再編集したものです】