半分だけ
今日は朝から妻子が出かけている。昼飯をどうしようかと考えて、外に出るのも面倒なので買い置きのカップラーメンを食べることにした。それだけでは味気ないなと冷蔵庫をあさると、冷凍ご飯が茶碗一杯弱ほどあったので、ハムとたまねぎとピーマンを刻んでチャーハンも作る。
作りながら「ああ、これはきっと、満腹で気持ち悪くなって後悔するパターンだぞ」と思ったが、結果そのとおりだった。
半分、という響きに私は弱いのだろうか。学生時代に培った「半チャーハンセット」のバリューに、41歳なった今もなお惑わされて食後の満足感を台無しにしている。せめて半ライスにとどめておくべきだったのかもしれない。
私は死ぬとき、いったいなにを後悔しながら死んでいくのだろう。
あのときやっぱり半チャーハンをつけておけばよかった……と後悔するよりは食べて苦しむほうがきっといいだろう。
だからお願い、半分だけ挿れさせて、という作戦を思いつきました。